2023年1月13日に父が亡くなりました。
介護中の母のこと、2月の会社の決算と並行しながら、相続の手続きを進めました。
相続税の申告は税理士に頼まず、亡くなってから約3ヶ月半で終えています。
この記事では、その中でも「銀行の相続手続き」に絞って、私が実際にやったことを書きます。
私は専門家ではありません。
少しだけ先に経験した者として、これから手続きをする方の参考になればと思います。
結論:私の場合は、法定相続情報一覧図を出して4行とも解約しました
一覧図がなければ手続きできないのかどうかは、銀行によって違うので、ここでは断定しません。
あくまで「私の場合は一覧図を出した」という話です。
必要な書類は、手続きする銀行に直接確認してください。
父の口座は、父のノートに書いてありました
父は生前、自分の資産をノートに書き残していました。
銀行口座もそこに書いてあったので、4つの銀行に口座があることはすぐに分かりました。
こうした記録が残っていない場合は、通帳やキャッシュカード、銀行からの郵便物などを探すところから始めることになると思います。
法定相続情報一覧図を取るまで
銀行の手続きの前に、法定相続情報一覧図を用意しました。
一覧図は、亡くなった人の戸籍などをもとに自分で作成し、法務局に申し出る仕組みです。
写しは無料で受け取れます。相続人は母と兄弟3人の、合わせて4人でした。
私の流れはこうでした。
- 1月27日:法務局へ申出書を提出
- 父の戸籍が足りず、法務局から訂正を求められる
- 法務局の指示どおりに、足りなかった父の戸籍を取り寄せる(父の出生から結婚までの戸籍が他県の役所にあり、郵送でのやり取りが必要でした)
- 2月20日:一覧図の写しを20部受け取る
1月27日に出してから受け取るまで、訂正をはさんで3週間あまりかかりました。
私の場合は、法務局の指示どおりに足りない戸籍をそろえて出し直し、受け取ることができました。
制度の詳しい内容は法務局のページで確認できます。 法定相続情報証明制度(法務局):https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000013.html
税理士なしで申告までやり切った経緯は、無料のnoteに書いています。→ https://note.com/souzoku_noter_k/n/n354f98f98a8e
銀行への電話は、相続が一段落した5月でした
私の場合、死亡届を出しても銀行には自動では伝わりませんでした。
ただし、凍結されていないからといって、亡くなった人の口座のお金を正規の手続きを経ずに動かすことは絶対にしないでください。
後で相続人どうしのトラブルになりかねません。
各銀行に口座を止めてもらう電話をしたのは、相続税の申告など、ほかの手続きが一段落した5月でした。
私の場合は一番最後です。連絡の時期は状況によって違うので、迷ったら早めに銀行に相談してください。
電話をしたとき、どの銀行も相続の手続きに必要な書類を丁寧に説明してくれました。
口座の凍結と銀行への連絡については、別の記事にまとめています。
→ 【記事1リンク】https://all-base.com/bank-account-procedure-post-death-inheritance/
銀行に出した書類:申請書以外は4行とも同じでした
4行とも、申請書(相続届など)は銀行ごとに違いましたが、それ以外に必要な書類は同じでした。
ここでは一般的な例として、三菱UFJ銀行の案内を紹介します。
遺言書がなく遺産分割協議書がある場合、次のような書類が挙げられています。
同じ案内には、法務局が出す認証文付きの「法定相続情報一覧図の写し」を出せば、戸籍謄本は原則として出さなくてよいとも書かれています。
協議書には資産を受け継ぐ人がはっきり書かれている必要があること、亡くなった人に借入れがある場合は書類の有効期限が短くなることや、事情によって追加の書類を求められることもある、とも案内されています。
私は一覧図を20部受け取っておき、銀行の手続きにも使いました。
銀行だけでなく役所や保険会社の手続きでも使い回せるので、多めに取っておくと安心です。
細かい条件は銀行ごとに違うので、必ず各銀行に確認してください。
出典:三菱UFJ銀行「ご用意いただく書類」 https://www.bk.mufg.jp/tsukau/tetsuduki/sozoku/shorui.html
4行とも解約し、協議書どおりに受け取りました
4つの銀行とも、名義変更ではなく解約にしました。
払い戻しは、遺産分割協議書に書いたとおり、各相続人が振込または現金で受け取りました。
遺産分割で揉めなかったのは、進み具合を兄弟全員に透明に共有し続けたからだと思っています。
ゆうちょ銀行は他の銀行より時間がかかりました
現在の公式ページにある手続きの流れ
ゆうちょ銀行の現在の公式ページによると、相続の手続きはおおむね次の6段階で進みます。
公式ページには、相続確認表を出してから必要書類の案内が郵送で届くまで、1〜2週間ほどかかるとあります。
時間のかかる手続きは来店予約をした人が優先されることや、受け取り方によってかかる日数が変わることも案内されています。
いまは相続Web案内サービスやアプリを使って、来店の回数を減らせる方法もあるようです。最新の内容は必ず公式ページで確認してください。
出典:ゆうちょ銀行「相続手続きの流れ」 https://www.jp-bank.japanpost.jp/tetuzuki/souzoku/tzk_szk_flow.html
私の場合
ここからは私の体験です。
父の口座があったのは小さな支店でした。そのため、支店と本店とのあいだでやり取りが必要になりました。
他の3行と比べると、ゆうちょ銀行は時間がかかりました。
これからゆうちょ銀行の手続きをする方は、1回で終わらない前提で予定を組んでおくと、気持ちが楽だと思います。
2024年3月からは、戸籍の取り寄せが楽になっています
私が手続きをしたとき(2023年)には、まだなかった制度があります。
2024年3月から始まった、戸籍証明書の広域交付制度です。
本籍地が別の市区町村でも、最寄りの市区町村の窓口で戸籍証明書をまとめて請求できる制度です。
私は父の戸籍を他県の役所と郵送でやり取りしましたが、今ならその手間を減らせる可能性があります。
ただし、使える人や方法には制限があります。
詳しくは法務省のページで確認してください。 戸籍証明書等の広域交付(法務省):https://www.moj.go.jp/MINJI/minji04_00082.html
これから銀行の相続手続きをする方へ:やること
私の経験から、やることをまとめます。
- 亡くなった人の口座がどの銀行にあるかを書き出す(私は父のノートで分かりました)
- 法定相続情報一覧図を取るか検討する(私は取って銀行の手続きに使いました。戸籍の不足で訂正になることもあるので、早めの準備がおすすめです)
- 遺産分割の内容を家族で決め、進み具合を共有する
- 各銀行に連絡し、必要な書類を聞く(私は電話で、どの銀行も丁寧に説明してくれました)
- ゆうちょ銀行だけは早めに動き、何度か足を運ぶ前提で予定を組む(私の場合は小さな支店で、本店とのやり取りが必要でした)
税金や手続きの判断で迷うところは、税務署や税理士、各銀行に確認してください。
私は税理士なしで進めましたが、それが誰にでも合うとは限りません。
次に読む
口座の凍結や、銀行への最初の連絡については、こちらの記事に書いています。
→ https://all-base.com/bank-account-procedure-post-death-inheritance/
相続手続き全体の期限(相続放棄・相続税・相続登記など)と、私が期限を守れなかった失敗は、こちらにまとめています。
→ https://all-base.com/inheritance-procedure-deadline-tips/
銀行の手続きは、相続全体の中の一部です。私が実際に動いた順番を、noteにまとめました。
遺産分割協議書を自分で作った流れと、兄弟で揉めずに進めたことは、こちらに書いています。
→ https://all-base.com/inheritance-procedures-division-agreement/
¥980「親が亡くなった後の手続きの順番」
→ https://note.com/souzoku_noter_k/n/n98ac29b2462e

